地理の扉 地理テキスト
地球は太陽を中心とした太陽系の第三惑星であり、おもに酸素やケイ素(珪素)、マグネシウム、鉄からなる[*]やや扁平な回転楕円体である。半径は約6400kmだが、北を上として見るとに少しだけ縦方向に短い。地球の最北部・最南部を極とよび、そのちょうど真ん中にあり最も膨らんだ部分が赤道である。極と極を結ぶ線を経線とよび、経線に直角に交わって結ばれる線を緯線とよぶ。【図1】で縦方向に結ばれている線が経線で、横方向に引かれている線が緯線である。
罫線は子午線ともよばれ、赤道と子午線はともに全周が約4万kmである。
緯線の中心は赤道で、赤道を0°として北に90°、南に90°で表される。北の場合は「北緯XX°」もしくは「XX°N」と表記し、南の場合も同様に表記する。赤道より北側の地球を北半球、南側の地球を南半球とする。
経線の中心はイギリスのロンドンで、かつてグリニッジ天文台が存在しそこを基準と決めたことが由来である。ここが緯度0°の基準であり、そのためにこの地点を通過する子午線は本初子午線とよばれる。本初子午線においても同様に、本初子午線よりも西側の地域を西半球、東側の地域を東半球とする。
図1
Wikimedia Commons より CC0 の素材を複製。地球は北極と南極を結んだ地軸を中心に回転(自転)しており、また、同時に太陽の周りをぐるっと回っている(公転)。地球が太陽の周りを公転する面を基準に、地球の地軸は約66.54°起き上がった姿勢となっている。これは、公転面の法線に対して地軸が約23.4°傾いていると表現され、季節の変化や