地理の扉 地理用語集
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メタンは温室効果ガスの一種で、現在の温室効果の3分の1を占めると考えられている。温室効果は二酸化炭素の27倍から29.8倍程度と非常に強力だが、大気中に止まる期間が短い(短寿命気候汚染物質・SLCP)ために短期的な取り組みでも温室効果の低減に反映されやすいと考えられている。COP26においてグローバル・メタン・プレッジ(GMP)が採択され、国際的に協働して取組が進められている。現在は159の国と地域が加盟している。(→経済産業省)(→公式サイト)
日本では高度経済成長期に大気汚染問題が顕在化してからは強力かつ急速に対策が進められ、相当に低水準の排出量を達成している。
メタンの排出源は多様であり、天然・自然由来だと湿地などから発生したり、森林火災とその煤などから発生する。農牧業では水田(湿地と同様の原理だが、中干しを行うことで低減できる)や家畜の反芻動物の排出するガス(げっぷやおなら)から発生し、工業由来では化石燃料の採掘時や対流性オゾン、フロンの一部から発生する。日常生活で生じたゴミを埋め立てることでも発生する。