地理の扉 地理資料集
・リチウム:塩湖や塩原で採掘される。オーストラリアやチリで採掘量が多い。
・チタン:中国、オーストラリア、南アフリカ共和国で採掘量が多い。
全世界的にみると鉄鋼の生産量は増加傾向にあるが、増加の中心は発展途上国で、アメリカや日本などの先進国では頭打ちとなっている。オーストラリア、ブラジル、インド、中国で世界の産出量の77.6%を占める。このうち、オーストラリアとブラジルは輸出国である一方中国は世界の鉄鉱石輸入量の68.2%を占める。日本や韓国、ドイツなどの工業国でも輸入は盛んで、輸送にはおもにばら積み船が用いられる。
製鉄所やコンビナートの立地には広大な土地が必要。
生産量で世界3位、輸出量で世界2位だが、コストの逓減を目的とした海外移転が進んでいる。鉄関連の製品の生産量は大抵の統計で中国が首位。
福岡は殖産興業の時代から筑豊炭田の石炭を背景に八幡などに製鉄所が建設され栄えた。北海道でも同時期から開発が進み、夕張炭田の石炭と内浦の鉄山を用いて室蘭が発展した。岩手県の釜石でも19世紀後半から釜石鉄山を背景に鉄鋼都市として発達した。日本で初めて近代的製鉄法による鉱石精錬に成功したのも釜石である。しかし1970年代以降は日本各地で合理化事業所の閉鎖が進み、釜石では人口が半減するなどした。
カタカナで書くと「コンフリクトマテリアルズ」。それ自体を取り合って紛争が発生している現状と、その鉱物が武装勢力の資金源になっているケースもある。このような鉱物は希少価値が高いものが多い一方、供給が不安定である。そのため資源輸入国では資源の安全保障の一環として備蓄や輸入先の多角化、リサイクル、技術革新や新たな資源開発を促進する必要がある。
海底資源としては原油や天然ガス、メタンハイドレート、マンガン団塊、海底熱水鉱床などが挙げられる。北海油田も海底油田で、発券自体は1960年代だが1970年代のオイルショックを経て1980年代以降に大幅な増産が行われた。