地理の扉 地理用語集
ノックダウン方式とは現地組立の意で、それを活用した輸出方式である。製品を半完成品や部品の状態で輸出し、現地の企業で組み立てる。高い技術を要しないパーツなどを現地で生産する場合もある。完成品の完成率が高い場合やNAFTA[→主な国際機関・国家間協定]のような現地調達規制が強い場合に利用される。
輸出国側では関税を逓減し、輸入国側では自国の工業化や雇用拡大のメリットがある。輸出先の国で雇用を創出できるため、貿易摩擦の軽減にも用いられる。
日本の自動車メーカーが東南アジアや北米で行っている事例のほか、意外とEU域内でもノックダウン率が高いことにも注目。