地理の扉 地理用語集
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ホイットルセーは、アメリカ合衆国の地理学者。家畜や農作物、商業的か自給的かという差、集約的か粗放的かという差などを用いて、世界の農牧業を13種類に分類した。
山岳地帯で大規模な機械化が困難な地域や、伝統的な農法が未だ残る地域では自給的になりやすい。
この図表ではプランテーション農業と近郊農業がハイライトで示されているが、一般的な図ではそれらの地域も表示される。
農業は「土地生産性」「労働生産性」「集約度」で分類できる。以下は、その観点に基づいた分類である。
*アジアの農業は輪出が少ない
焼畑農業
森林などを焼き払って草木灰を得、一定期間耕作して地力が衰えると別の土地に移ってくり返す。*アフリカは熱帯地域でも常に多雨だとイモ類、それ以外では雑穀が主食。移動する。
遊牧
家畜に全てを依存。移動する。
集約的稲作・畑作
アジア式稲作・畑作とも。中国とインドは国内に降水量が1000 mmのラインがあり、小麦も稲作も双方が盛ん。いずれも中印が生産量世界1位と2位。
オアシス農業
カナートなどの地下水路は決まって山麓に存在するため、比較的山地の地形が多く見られる地域でよく見られる。
混合農業
一つの農家が農耕も家畜の飼育もする。飼料作物を自給しているだけーでも可。
酪農
割とどこでも行えるが、穀物栽培に不向きな冷涼なやせ地で盛ん。
園芸農業
大都市向け。近郊農業と輸送園芸農業に分けられる。輸送園芸は温暖地で促成栽培、冷涼地で抑制栽培を行って端境期に出荷することで競争力を確保している。
地中海式農業
夏の高温乾燥に耐える樹木作物を年中育て、加えて冬季に自給用の小麦栽培を行う。山間部では移牧も見られる。
輸出を目的とするような大規模農業
企業的穀物農業
小麦。広大な土地を得られる半乾燥地で行われる。
企業的牧畜
小麦栽培には向かない地域で盛ん。半乾燥地の周縁が多い。
プランテーション農業
極端に輸出向けな農業。欧米諸国による植民地経営の中で発展。