地理の扉 地理資料集
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傾斜地での土砂災害は、地下の帯水層に由来することが多い(地表近くの透水層と深くの不透水層の間に地下水の流れができ、降雨で地下水の量が上昇しその上部の土層が滑る、崩れるなどする)。当然ではあるが、重力が存在するため下に滑り出すのである。
河岸段丘の段丘面は水没しにくい。
ゲリラ豪雨による短期間に集中した降雨が増加する一方、舗装の増加などで表流水(地中に浸透せず、地表面を流れる水)が増え都市域の小河川や下水道の排水能力が不足することで発生する内水氾濫が注目されている。河川からの溢流ではない点が通常発生する氾濫と異なる点である。
地震や火山は変動帯に分布していることが多い。環太平洋造山帯やインド亜大陸北方、ペルシア湾岸、アナトリア半島、大西洋中央海嶺などに多く分布する。火山は環太平洋造山帯やスンダ海溝沿いの島々、アフリカ大地溝帯〜紅海、イタリア半島や大西洋中央海嶺などに多い。いずれもプレート境界とは全く関係ないと思われる地域でも発生することがあることには注意。
以下、主な地震を列挙する。マグニチュードは恐らくすべてモーメントマグニチュードである。1950年のアッサム地震(アッサム・チベット地震)はアッサム地方で発生した世界最大級の内陸地震で、横ずれ断層が原因だった。M8.6。震源が800kmに渡ったカムチャツカ地震(1952年、M9.0)、観測史上最大の地震であるチリ地震(1960年、M9.5)、大津波が発生したアラスカ地震(1964年、M9.2)、震源から離れたメキシコシティで被害が拡大したメキシコ地震(1985年、M8.1)、これまた大津波を生じたマウレ地震(チリ、2010年、M8.7~8.8)、福島第一原発事故を引き起こすとともに15,844名の死者と3,394の行方不明者、40万戸近い被害家屋(平成24年1月12日現在)という甚大な被害を引き起こした東北地方太平洋沖地震(東日本大震災。2011年、M9.0)。
マグニチュードの整数値が2大きくなると威力は1000倍になる(1だと√1000≒32倍)。