地理の扉 地理資料集
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陸地に占める割合はアジアで20%、アフリカで21.3%、ヨーロッパで46%、北米で35.5%、南米で48.3%、オセアニアで21.8%。日本はほとんどピッタリ3分の2が森林であるため、アジアの割合の低さは意外か。
熱帯雨林は多種・多層の常緑広葉樹。つる植物も繁茂し、林床は暗い。熱帯季節林(熱帯雨緑林)は乾季に落葉するため、林床に十分な光が届き下草が茂る。
マングローブは熱帯や亜熱帯の泥質の潮間帯に生息する植物の総称。
「林」をつけるかどうかについては、マングローブを「植生」と捉えマングローブ林を「群落」と説明される場合とマングローブを「群落」と説明される場合があるので個人的にはどちらでも有意な差はないと考えているが、概念としては「マングローブ」で実体を持つものとしては「マングローブ林」が無難か。
ヒルギ科が中心であるが特定の植物を指すわけではない。独特の生態系を涵養しているが、近年は破壊が進む。例えば、東南アジアでは主に日本向けのエビ養殖地の造成のために破壊されている。材木は塩性に富むため、薪炭材にはしづらいと説明される。
熱帯から亜熱帯にかけて潮間帯である砂泥地(=干潟)の汽水域に繁茂する、耐塩性の強い常緑広葉樹林。干潟と樹林は生物の生息環境と栄養を供給し、豊かな生態系が育まれる。マングローブの根は砂泥を保持するため海岸侵食を低減し、高潮や高波に対し堤防として機能する。スマトラ沖地震ではマングローブが津波を低減、あるいは到達速度を遅くしたとの報告がある。
樹高の揃った針葉樹の純林が広がる。